平成26年度ライフサイエンスデータベース統合推進事業「統合化推進プログラム(統合データ解析トライアル)」

独立行政法人科学技術振興機構(JST)は、平成13年度にバイオインフォマティクス推進センター(BIRD)を設立し、我が国の基幹データベースや新たなデータベースの構築、高度化、バイオインフォマティクス研究の発展、および人材養成に着実な成果を挙げてきました。
一方、平成18年度より、「ライフサイエンス分野の統合データベース整備事業(統合データベースプロジェクト)」が、文部科学省の5年間の委託プロジェクトとしてスタートしました。このプロジェクトは、情報・システム研究機構(ROIS)に新たに設置されたライフサイエンス統合データベースセンター(DBCLS)を中核機関とし、複数機関の連携体制で進められ、データベースのカタログ化、横断検索、アーカイブ、といった取り組みを中心に進められました。

平成22年度の統合データベースプロジェクトの終了にあたり、BIRD事業と統合データベースプロジェクトとを一体化して推進し、新たにJST に我が国のデータベース統合化に関わる中核的機能を担うセンターを整備することになりました。そこで、JSTでは平成23年度より、「バイオサイエンスデータベースセンター(NBDC;National Bioscience Database Center)」を設置し、「ライフサイエンスデータベース統合推進事業」を実施してきました。

「ライフサイエンスデータベース統合推進事業」では

  1. 戦略の立案
  2. ポータルサイトの構築、運用
  3. データベース統合化基盤技術の開発
  4. バイオ関連データベース統合の推進

を4つの柱として、様々な研究機関等によって作成されたライフサイエンス分野データベースの統合化に向けて、関連機関の積極的な参加を働きかけるとともに、必要な研究開発等を推進しています。これによって、我が国における生命科学分野の研究成果が、広く研究者コミュニティに共有かつ活用されることにより、ライフイノベーション・グリーンイノベーションの実現を加速します。

平成23年度から平成25年度までの第一段階に続く平成26年度からの第二段階では、ゲノムコホート研究への対応、ビッグデータへの対応等を考慮しつつ、上記4つの柱に基づいた事業を推進していきます。